エルジューダエマルジョンとプラスの違いは?髪質別の選び方を徹底比較
サロン専売ヘアケアのトップランナーとして不動の地位を築くミルボン(MILBON)。その中でも「エルジューダ」シリーズのアウトバストリートメントは、世代や性別を問わず絶大な支持を集め続けています。特に高いリピート率を誇るのが、ピンクのボトルが印象的なミルクタイプの「エルジューダ エマルジョン」と「エルジューダ エマルジョン+(プラス)」です。
しかし、パッケージデザインが酷似していることから、「自分の髪質にはどちらが合うのか」「配合成分や仕上がりにどんな違いがあるのか」と頭を悩ませるユーザーは後を絶ちません。今回は、毛髪科学のメカニズム、配合成分の緻密な処方差、サロン現場のプロによる検証データを基に、両者の決定的な違いと失敗しない選び方をわかりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:無印「エマルジョン」は細い髪・軟毛向け、「エマルジョン+」は太い髪・硬毛向けに特化した処方設計。
- 要点2:最大の成分差は保湿成分「アクアコラーゲン」の有無にあり、髪のやわらかさと重厚感の出方が異なる。
- 要点3:定価は共に120g・税込2,860円。ダメージ度合いではなく「元々の髪の太さ・硬さ」を基準に選ぶのが鉄則。
【決定版】エルジューダエマルジョンとプラスの決定的な違いとスペック比較
ミルボンの公式発表資料および製品設計データをもとに、無印の「エマルジョン」と「エマルジョン+」の基本スペックを比較しました。両者はターゲットとする毛髪の太さや内部構造のアプローチが明確に分かれています。
| 項目 | エルジューダ エマルジョン(無印) | エルジューダ エマルジョン+(プラス) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 対象の髪質 | 細い髪・軟毛・猫っ毛 | 普通毛〜太い髪・硬毛・多毛 | 髪の太さに合致した水分保持アプローチを採用 |
| 主要な補修・保湿成分 | CMADK、バオバブエキス、セラミド2 | CMADK、バオバブエキス、アクアコラーゲン | プラスに配合されるコラーゲンの保水力が高い |
| 仕上がりの質感 | 軽やか・ふんわり・サラサラ | しっとり・やわらか・まとまり | 毛先のボリューム感・収まりに明確な差が出る |
| 香り(フレグランス) | フルーティフローラル調 | フルーティフローラル調 | 香りの設計自体は共通だが質感による立ち上がりに微差 |
| 容量 / 公式定価 | 120g / 2,860円(税込) | 120g / 2,860円(税込) | 価格差はなく、純粋な髪質適合性で選べる良心設計 |
表からもわかる通り、容器容量や価格(メーカー希望小売価格2,860円)に違いはありません。選択の鍵を握るのは、それぞれの成分が毛髪内部でどのような働きをもたらすかという点です。

成分から読み解くメカニズム|アクアコラーゲンとバオバブエキスの効果
エルジューダシリーズの核となるテクノロジーが、ミルボンが独自開発した毛髪補修成分「CMADK(カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン)」です。ダメージによってタンパク質が流出し、スカスカになった毛髪内部に浸透して定着し、髪の芯から強度を補強します。このCMADKと、樹齢数千年の保水力を持つ「バオバブエキス」は両製品に共通して配合されています。
差が生じるのは、髪質ごとに調整されたエモリエント・保湿成分です。
【無印エマルジョン:セラミド2による水分保持】
細い髪や軟毛は、コルテックス(毛髪の8割以上を占めるタンパク質層)の密度が低く、水分を抱え込む力が弱い特徴があります。無印エマルジョンには、細胞間脂質の主成分であるセラミド2が配合されています。これにより、重さを出さずにキューティクルと内部の隙間を埋め、髪内部の水分蒸発を防ぎながら、ふんわりとした立ち上がりとしなやかさを実現します。
【エマルジョン+:アクアコラーゲンによる柔軟化】
一方で、太い髪や硬毛はコルテックスが密に詰まっており、乾燥するとゴワつきや広がりを起こしやすくなります。エマルジョンプラスに配合されたアクアコラーゲン(加水分解コラーゲン)は、分子レベルで水分をたっぷり抱え込み、硬くなった毛髪内部まで深く浸透します。コルテックスの隅々まで潤いで満たすことで、硬い髪をごわつきのない「やわらかく扱いやすい状態」へと導くのです。
匂い・香りの違いを検証|香調の変化とフレグランス設計のこだわり
ヘアケア製品を選ぶ上で、使用感と同じくらい重視されるのが「香り」です。エルジューダのエマルジョンとエマルジョンプラスは、どちらも「大自然のやさしさとグラデーション」をテーマにした同じフレグランス設計が採用されています。
時間経過とともに香りが3段階に変化するグラデーション処方が施されています。
- トップノート:カシス、アップル、シトラスのみずみずしく爽やかなフルーツの香り
- ミドルノート:ローズ、ラズベリーの華やかで上品なフローラルの香り
- ラストノート:バニラ、アンバー、ムスクの甘く温かみのある深みのある香り
配合香料は同一ですが、口コミでは「プラスのほうがわずかに甘さを強く感じる」「無印のほうが軽やかに香る」といった意見も見られます。これは、エマルジョンプラスのほうが油分・保湿成分の濃度が高く、揮発スピードがやや緩やかになるため、ラストノートのバニラやムスクの香りが長く残りやすいことが要因と考えられます。

【実態検証】利用者の口コミ・評判と現場の美容師が語るリアル
大手クチコミサイト(@cosmeやLIPS)やSNS、サロン現場での生の声を集約・分析すると、髪質とのミスマッチによる評価の二極化が浮き彫りになります。
【エマルジョン(無印)利用者のリアルな評価】
「ペタンコになりやすい猫っ毛でも、トップがつぶれずに毛先までサラサラにまとまる」「オイルだと束感が出すぎてしまう軟毛にベスト」といった高評価が目立ちます。一方で、太い髪のユーザーからは「時間が経つと毛先がパサつく」「しっとり感が物足りない」という声が寄せられています。
【エマルジョン+(プラス)利用者のリアルな評価】
「針金のように硬い髪が、翌朝ふんわりやわらかくなってブローが格段に楽になった」「縮毛矯正やカラーで傷んで広がる剛毛がしっかり落ち着く」と、多毛・硬毛層から熱狂的な支持を集めています。しかし、細い髪のユーザーが使用すると「午後になると髪がベタついて見える」「ボリュームが完全に消えてしまった」という失敗談も散見されます。
サロンワークを行うトップスタイリストの取材データによると、「お客様の約7割が『なんとなく良さそう』という理由でプラスを選んでしまい、重たさに悩んでいるケースがある。判断基準はダメージレベルではなく、生まれ持った髪の1本1本の太さである」と指摘されています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|失敗しない正しい使い方
インターネット上の検索や知恵袋で頻繁に見られる誤解が、「ハイダメージ毛なら無印よりプラスのほうが効果が高い」という言説です。しかし、これは毛髪科学の観点からは正確ではありません。
細い髪がブリーチや縮毛矯正で激しく傷んでいる場合、そこに過度な油分や重いコラーゲンを与えると、髪が油分を吸い込みすぎて束になり、ドライヤーの熱が通りにくくなって乾かす時間が延び、結果として熱ダメージを助長する恐れがあります。細い髪のダメージケアには、無印エマルジョンで水分補給を行った上で、毛先にのみ少量のヘアオイルを重ねる「ダブル使い」が推奨されます。
効果を最大限に引き出すための正しい使い方の手順は次の通りです。
ステップ1:丁寧なタオルドライ
髪から水滴が垂れない程度まで、優しく水分を拭き取ります。水分が多すぎるとエマルジョンが薄まり、浸透効率が低下します。
ステップ2:手のひら・指の間に均一に伸ばす
適量(ショート:1プッシュ/ミディアム:2プッシュ/ロング:3プッシュ)を手に出し、手のひら全体から指の間まで透明になるまで伸ばします。
ステップ3:中間〜毛先の内側から塗布
髪の中間から毛先に向かって、手ぐしを通すように髪の内側からなじませます。根元や頭皮付近にはつけないよう注意してください。
ステップ4:目の粗いコームでコーミング
トリートメントを行き渡らせるために最も重要な工程です。コームを通すことで、1本1本の毛髪に均一な油膜が形成されます。

【プロの結論】どっちがいい?髪質・仕上がり別の明確な選び方基準
自分に最適な1本を選ぶための明確な判断基準を提示します。自身の髪の悩みと照らし合わせて選択してください。
【エルジューダ エマルジョン(無印)を選ぶべき人】
- 髪が細く、一本一本が柔らかい軟毛・猫っ毛の方
- 毛量が少なめで、トップの自然なボリュームを維持したい方
- オイルをつけるとペタッとして束感が悪目立ちしやすい方
- 指通りが軽やかで、サラサラとした質感・ふんわり感を好む方
【エルジューダ エマルジョン+(プラス)を選ぶべき人】
- 髪が太く、手触りがゴワゴワ・チクチクしやすい硬毛の方
- 毛量が多く、湿気や乾燥で全体が膨らみやすい方
- 朝のスタイリングで髪が言うことを聞かず、アイロンの時間がかかる方
- 毛先までしっかりまとまり、しっとりとしたやわらかさを手に入れたい方
【エマルジョンとエマルジョンプラスの違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:エマルジョンとエマルジョンプラスは乾いた髪(朝のスタイリング時)にも使えますか?
A1:基本的に濡れた髪への使用を前提に作られていますが、乾いた髪にも使用可能です。ただし、乾いた髪につけすぎると重くなったりベタつきの原因になるため、朝のパサつき直しに使う際は、夜の半量程度(0.5〜1プッシュ)を毛先に薄くなじませるのがコツです。
Q2:エルジューダのオイルタイプ(FO/MO)とエマルジョン(ミルク)はどちらが良いですか?
A2:目的が異なります。エマルジョン(ミルク)は水分と油分を同時に補給して「内部補修・保湿」を行うのに対し、FO/MOなどのオイルタイプは髪の表面をコーティングして「摩擦・熱防御・ツヤ出し」に優れています。乾燥や広がりがひどい場合はエマルジョンをベースに塗布し、ドライヤー前の毛先に少量オイルを重ねる使い方が最も効果的です。
Q3:どちらを使っても髪がパサつく場合、何が原因ですか?
A3:使用量が不足しているか、塗布前のタオルドライが甘い可能性があります。また、ブリーチや度重なる熱処理による極度のハイダメージ毛の場合は、より補修力に特化した「エルジューダ ブリーチケア セラム/ジェルセラム」や「インメトリィ」などの特化型ラインへの切り替えを検討することをおすすめします。
まとめ:髪質に合わせた1本で毎日のスタイリングを劇的に変える
ミルボンの名作「エルジューダ エマルジョン」と「エマルジョン+」は、似通った外見でありながら、細髪と太髪という異なる髪質の悩みを解消するために緻密に計算された別物のアプローチを持つプロダクトです。
細い髪に豊かなしなやかさを与える無印エマルジョンか、硬い髪をしっとりほぐすエマルジョンプラスか。自身の毛髪特性を見極めて正しい1本を選択することで、毎日のドライヤー時間が心地よいケアタイムに変わり、サロン帰りのような手触りを手に入れることができます。毎日のベースケアを見直し、理想の美髪を目指しましょう。 (出典: エマルジョンとエマルジョンプラスの違い(Yahoo!ニュース))